チョコレート好きが高じてショコラティエになったのがローラン・ジェルボーさん。
大学で中世史を学びながら夜間に国立製菓学校に通い、学士としてもショコラティエとしても修了書を手にしました。
その後、子供のころから興味があった中国へ友人と旅立ち、現地でチョコレート販売を始めたという冒険家。
紆余曲折の後、ベルギーに戻り、2001年からブリュッセルの下町の小さなアトリエでチョコレート造りを始めました。
店舗がないので委託販売先の開拓に奔走し、朝市でチョコレートを販売するなど、すべてたった一人でやったそうです。
ローランさんの得意とするのは、中国で知ったキンカンやライチなどのドライフルーツやカシューナッツ、ジンジャーなどをイタリアのドモーリ、ベルギーのカレボーのブラックチョコレートと合わせたもの(ミルクチョコレートもあるが、大部分はブラック)。
人工的な香料、保存剤、添加物、バターは一切なしで、砂糖は必要最低限というものです。素材には徹底的にこだわり、良い素材を求めて地方の小さな栽培農家を訪ねることもしばしば。
そんな成果があらわれ、現在はボザール近くに店を構え、2015年からはベルギーのサロン・ド・ショコラに出店。チョコレート製の衣装をまとったファッションショーへも参加するという活躍です。そんな今でも出発点であったボワフォールの朝市に毎日曜日に店を出しています。
Chocolatier Laurent Gerbaud
Rue Ravenstein 2D,
1000 Bruxelles
http://www.chocolatsgerbaud.be/
★ボワフォールの朝市
Place Antoine Gilson,
1170 Watermael-Boitsfort
文・ボナペティオンライン