この教会に納められたイタリア盛期ルネサンスの巨匠ミケランジェロの大理石の《聖母子像》はブリュージュの宝の一つです。天空に高くそびえる塔は鐘楼より高い122メートル。
ミケランジェロといえば、バチカン市国システィーナ礼拝堂にある《ピエタ》が有名です。十字架から降ろされたイエスの身体が聖母マリアの膝の上に横たえられた姿で表されています。
ブリュージュの作品はこの《ピエタ》完成後まもなく作られたもので、聖母マリアと幼子イエスの若く初々しい姿をかたどったものです。均整のとれた全体のボリューム感といい、表情の静けさ力強さといい、ミケランジェロの才能が発揮された名作といえるでしょう。
本当はシエナ大聖堂に飾られるはずだったものを、ブリュージュの布地商人ヤン・ムスクロンが購入し、1514年に聖母教会に寄進されました。ミケランジェロの存命中にイタリア国外に持ち出された作品はこの一点のみです。
また、ブルゴーニュ公国のシャルル突進公 Charles de Valois-Bourgogne と、その娘マリー・ド・ブルゴーニュ Marie de Bourgougne の霊廟も安置されています。
教会の起源は10世紀までさかのぼります。12世紀初頭にロマネスク様式で建設されましたが火災で焼失、それをトゥルネー・ゴシック様式で改築し、1225年に竣工。天高くそびえる尖塔はその後崩落した後に再建されて1361年に完成しており、中世の画家たちが絵の背景に描きこんでいます。
【オープン】
月曜から土曜 9:30 - 17:00
日曜 13:30 - 17:00
【クローズ】
昇天祭 クリスマス12月25日 正月元旦
【入場料】
大人6ユーロ 26歳以下65歳以上 5ユーロ 12歳以下無料(改修中は割り引き料金適用)
Mariastraat,
8000 Brugge
観光局サイト
https://bezoekers.brugge.be/en/onze-lieve-vrouwekerk-church-of-our-lady