ブリュージュで活躍した中世の画家ハンス・メムリンクの主要作品《聖女ウルスラの聖遺物箱》を収蔵した美術館。ベルギー七大秘宝のひとつ。
さて、ハンス・メムリンクは1480年代頃からブリュージュのまさにこの施療院の依頼で4点の作品を制作しました。《聖女ウルスラの聖遺物箱》はその中でも重要な作品で、4世紀末の聖女ウルスラの悲劇的な物語を複数のパネルに描いています。
また、1479年に完成した《聖ヨハネ祭壇画》(聖カタリナの神秘の結婚)も見逃せない三連祭壇画の大作です。
これらメムリンク作品の詳しい解説は、美術館の書店で日本語ガイドブックで知ることができます。『ブリュージュの美術館たち』
美術館の建物は、12世紀半ばに作られた施療院です。当時のブリュージュは貿易で繁栄して裕福な商人たちがいる一方、都市の貧困問題も発生していました。貧しい民衆、病気になったり老いて死を迎える人々を救済するための施設でした。中世ヨーロッパの人間の寿命は50歳以下だったといいます。
【オープン】
火曜から日曜日まで 9:30 - 17:00
【休館日】
月曜日 昇天祭 クリスマス12月25日 正月元旦
Mariastraat 38,
8000 Brugge
観光局サイト
https://bezoekers.brugge.be/en/sint-janshospitaal-saint-johns-hospital
水曜日広場にあるメムリンクの像